月次決算

月次決算手順書

1. 概要

ドリームホームグループ(月次決算の期日:翌月10日)では、不動産仲介業を営む株式会社ドリームホームと、建設業を営む株式会社DreamTownを連結した月次決算を実施する。株式会社ドリームホームには複数店舗があり、店舗からの報告は翌月3日に本社に届く。

2. 月次決算のスケジュール

期日作業内容
月初~3日各店舗からの報告受領(小口現金、普通預金、貯蔵品、仲介手数料の売上など)
4日~7日仕訳入力、各勘定科目の確認・調整
8日月次推移表、部門別損益計算書の作成
9日消費税の計算、最終確認
10日月次決算確定、報告書作成

3. 確認する勘定科目と留意点

資産の部

  • 現金・小口現金:各店舗の報告と一致するか確認。
  • 普通預金:銀行残高と帳簿残高を突合。
  • 貯蔵品:各店舗の在庫リストと照合。
  • 前払費用:前払分の期間按分を実施。
  • 仮払金:精算処理が適切に行われているか確認。
  • 未収入金(DreamTown):DreamTownに対する未収金が適切に計上されているか。
  • 固定資産・一括償却資産:取得・除却が正しく処理されているか。一括償却資産の減価償却費計上は、期首に1年分を計上する。その他減価償却費は、毎月計上する。
  • 保証金:契約の変更等がないか確認。
  • 長期前払費用:期間按分の処理を確認。
  • 入会金:発生時の仕訳をチェック。

負債の部

  • 未払金・未払費用:発生事実と金額が正しいか。請求書と突き合わせる
  • 未払法人税・未払消費税:消費税計算シートとの整合性。
  • 前受金:契約に基づいた計上になっているか。
  • 預り金(源泉、報酬、DreamTown):各種預り金の処理が適正か。源泉は、給与台帳と合っているか。報酬は士業の請求書の源泉所得税と合っているか。DreamTownは、セブン銀行の取引を集計した金額と合っているか。
  • 仮受金:適切に消込処理されているか。
  • 賞与引当金:賞与支給予定額の計上が適正か。賞与支給額の2分の1を計上
  • 1年内返済長期借入金・長期借入金:返済スケジュールと一致しているか。返済予定表と突き合わせる。

収益の部

  • 仲介収入:月ごとの仲介料収入一覧と一致するか。
  • 業務委託収入・その他手数料収入:契約内容と合致しているか。

費用の部

  • 役員報酬・給与・賞与引当金繰入・賞与引当金戻入:給与台帳との整合性。
  • 出向料:契約内容との整合性。
  • 法定福利費・福利厚生費:適正な計上か。
  • 広告宣伝費・販売促進費:発生根拠が明確か。
  • 事務用品費・消耗品費:購入記録と一致するか。
  • 水道光熱費・通信費:月次推移の変動が妥当か。
  • 旅費交通費・車両費:利用状況と整合性。
  • 減価償却費:計算が適正か。
  • リース料:契約内容と合致しているか。
  • 採用教育費:採用・研修記録との一致。
  • 地代家賃:契約内容と一致。
  • 租税公課:税務計算の整合性。
  • 支払手数料:契約書との整合性。
  • 接待交際費・会議費:経費の適正性を確認。
  • 支払報酬:契約・請求書との一致。
  • 雑費:経費内容を精査。
  • 雑収入・支払利息・雑損失:発生内容の適正性。

4. 各種帳票の活用

  • 月次推移表:前月比・前年同月比で異常値を確認。
  • 部門別損益計算書:各店舗・部門ごとの収益・費用の変動をチェック。
  • 消費税計算:仕入控除税額・売上税額の妥当性を確認。

5. 最終チェックと報告

  • 月次決算が確定次第、経営層へ報告。
  • 必要に応じて修正・調整を行う。

以上の手順を毎月確実に実施し、株式会社ドリームホームおよび株式会社DreamTownの財務状況を適切に管理する。

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